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大須賀淳
2023.6.8 13:03その他ニュース

滑走路を辿る(前編)

神奈川県座間市と海老名市の堺に位置する、相鉄本線の「さがみ野」駅

 

ここから一駅程度の場所には、マッカーサーが降り立った事でも有名な「厚木海軍飛行場」(在日米軍での呼称。海上自衛隊での呼称は「厚木航空基地」)があります。

 

現在の、何の変哲もない日常風景からは想像もできませんが、

 

戦時中、この地には「高座海軍工廠」が置かれ、戦闘機「雷電」などの製造が行われていました。

 

駅を座間市側に出ると、遠近法の解説に使えそうな程にひらすらまっすぐな道路が通っています。実はこの道路、当時は工廠内の滑走路だったそうです。

 

この滑走路跡の道路を、ちょっと歩いてみましょう。

 

しばらく行くと、戦中〜戦後の経緯を書いた解説板が設置されています。ここでは、12〜19歳の台湾少年工も含めた、1万人もの人が働いていました。

 

戦後、宅地化が進むと同時に、道路沿いに桜の木が植えられ、花見の名所にもなっていましたが、

 

70年以上の時を経て、倒壊の危険もある病木も多くなり、残念ながら伐採が進められた上で、自転車道も備えた綺麗な道路へと再整備されました。

 

日本は高度成長の中で、戦時の痕跡がまったくわからない程の近代的整備が行われましたが、さらに「戦後の痕跡」すら、徐々に姿を変える時期に来ているのですね。

 

さあ、この滑走路跡を進むと何があるのか?
(後編に続く)
大須賀淳

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